おっさんエンジニア

レガシー・サバイバル術 第1回:レガシーとは何か

こんにちは。気がつけばインフラ歴25年、代表の片ケ瀬です。
cronに全部書いたら、あとで読む自分が泣く
syncは3回叩かないと不安
そんな“レガシーの呪い”に親しみながら、今日もサーバと睨み合っています。

📦 レガシーって、つまり「古い」ってこと?

「レガシー」という単語、最近やたら悪口として使われがちじゃないですか?

  • 「レガシーコードがひどいっす」
  • 「レガシーシステムのせいでモダン化できません」
  • 「うわ、平成初期の設計思想だ……」

……いやいやちょっと待て、と。
そのレガシーを作ったの、こっちなんですけど?(涙)

💡 本当の“レガシー”とは何か?

レガシー(legacy)の本来の意味は、「遺産」です。
ネガティブな「時代遅れ」とはちょっと違う。

未来に残した、過去からの贈り物。
それが“レガシー”。

良くも悪くも、誰かが作って、誰かが運用して、誰かが守り抜いてきたからこそ「今」があるんです。

🦕 「レガシー = ダサい」と決めつける若者へ

ちょっと前にこんなやりとりがありました。

👶「この構成、レガシーすぎてやばくないっすかw」
🧓「ああ、2007年に俺が組んだやつだわ」

👶「え…(察し)」
🧓「それな、14年間止まってないんだよ」
👶「……えぐ」

そう、レガシーには実績という重みがあるんです。

🧰 レガシーは“錆びた武器”じゃない

IaCもコンテナもクラウドも、もちろん素晴らしいです。
でもトラブったとき、GUIが死んでたらどうする?

ssh → vi → systemctl restart
この三種の神器があれば、サーバは生き返るんです。

たとえ画面が真っ黒でも、ログが腐っていても、
おっさんの勘と経験が最後の砦になる。

👴 レガシーを笑うな、君もいずれレガシーになる

どんなにモダンな設計も、5年後には「古くなる」んです。
TerraformもAnsibleも、いつかは「あーあったね」って言われる日が来ます。

でも、「ちゃんと動いて、ちゃんと守れてた」なら、
それはもう立派な 未来への遺産 です。

🎁 まとめ:レガシーとは「残り続けたもの」

レガシーの定義、それは:

気がついたら10年以上生き延びていたインフラや思想。
文句を言われながらも、現場を支え続けてきたシステム。

あなたの環境にもきっとあるはずです。

  • .bash_profile に眠る謎のalias
  • /opt/scripts/backup.sh(最終更新 2008年)
  • 謎に高機能なshell関数群(作者不明)

それらすべてが、“レガシー”です。

📝 次回予告:「cronに全処理を書くのは罪」

次回は、誰もが一度はやってしまう「cronに全処理を書く文化」について。

  • どこがダメなのか
  • どうすれば令和対応できるのか
  • systemd timer、CIジョブ連携への進化とは?

を笑いと涙でお届けします。お楽しみに!

👋 最後にひとこと

「古い」じゃない、「残った」んだ。
レガシーとは、そういうものです。

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