「cronに全部書いたら、あとで読む自分が泣く」
「syncは3回叩かないと不安」
そんな“レガシーの呪い”に親しみながら、今日もサーバと睨み合っています。
📦 レガシーって、つまり「古い」ってこと?
「レガシー」という単語、最近やたら悪口として使われがちじゃないですか?
- 「レガシーコードがひどいっす」
- 「レガシーシステムのせいでモダン化できません」
- 「うわ、平成初期の設計思想だ……」
……いやいやちょっと待て、と。
そのレガシーを作ったの、こっちなんですけど?(涙)
💡 本当の“レガシー”とは何か?
レガシー(legacy)の本来の意味は、「遺産」です。
ネガティブな「時代遅れ」とはちょっと違う。
未来に残した、過去からの贈り物。
それが“レガシー”。
良くも悪くも、誰かが作って、誰かが運用して、誰かが守り抜いてきたからこそ「今」があるんです。
🦕 「レガシー = ダサい」と決めつける若者へ
ちょっと前にこんなやりとりがありました。
👶「この構成、レガシーすぎてやばくないっすかw」
🧓「ああ、2007年に俺が組んだやつだわ」👶「え…(察し)」
🧓「それな、14年間止まってないんだよ」
👶「……えぐ」
そう、レガシーには実績という重みがあるんです。
🧰 レガシーは“錆びた武器”じゃない
IaCもコンテナもクラウドも、もちろん素晴らしいです。
でもトラブったとき、GUIが死んでたらどうする?
ssh → vi → systemctl restart
この三種の神器があれば、サーバは生き返るんです。
たとえ画面が真っ黒でも、ログが腐っていても、
おっさんの勘と経験が最後の砦になる。
👴 レガシーを笑うな、君もいずれレガシーになる
どんなにモダンな設計も、5年後には「古くなる」んです。
TerraformもAnsibleも、いつかは「あーあったね」って言われる日が来ます。
でも、「ちゃんと動いて、ちゃんと守れてた」なら、
それはもう立派な 未来への遺産 です。
🎁 まとめ:レガシーとは「残り続けたもの」
レガシーの定義、それは:
気がついたら10年以上生き延びていたインフラや思想。
文句を言われながらも、現場を支え続けてきたシステム。
あなたの環境にもきっとあるはずです。
.bash_profile
に眠る謎のalias/opt/scripts/backup.sh
(最終更新 2008年)- 謎に高機能なshell関数群(作者不明)
それらすべてが、“レガシー”です。
📝 次回予告:「cronに全処理を書くのは罪」
次回は、誰もが一度はやってしまう「cronに全処理を書く文化」について。
- どこがダメなのか
- どうすれば令和対応できるのか
- systemd timer、CIジョブ連携への進化とは?
を笑いと涙でお届けします。お楽しみに!
👋 最後にひとこと
「古い」じゃない、「残った」んだ。
レガシーとは、そういうものです。
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