印刷という名の業務災害
〜終わらない印刷トラブルの系譜〜
🖨 「印刷できないんですけど?」
WTSでも、RDSでも、Citrixでも。
ターミナルサービスの先には、必ずこの地雷が待っていた。
「プリンタマッピング」と「ドライバ整合性」という、
見えない地雷原を踏み抜いていくしかない、それがリモート印刷。
💣 なぜ印刷はいつも壊れるのか
- プリンタ名にスペース・記号 → 認識されない
- 「クライアントのローカルプリンタ」に印刷されるはずが、誰か別の人の机へ
- ドライバのバージョン不一致 → セッションがクラッシュ
- なぜかPDF印刷だけ異様に重い
「印刷だけできない」という報告は、管理者を絶望の淵へ突き落とす。
📄 Universal Printerという幻想
Citrix Universal Printer、Remote Desktop Easy Print、ThinPrint…。
どれも素晴らしい理念を掲げた。が、
「結局、結局だよ。現場は“直接ドライバ指定”に戻ったんだ」
この悲しみ、そして懐かしみ。
🧙♂️ 印刷トラブル職人という職業
「あの機種ならCanon UFRII V4じゃないとダメです」
「PostScript系のドライバにして、バイナリに変えてみてください」
彼らは何度もログオン・ログオフを繰り返し、無言で印刷ボタンを押す。
その背中は、孤独な魔術師のようだった。
🧃 「PDF出力でいいんじゃない?」の落とし穴
確かに、印刷せずPDF出力すれば事故は減る。
しかし──
- 「うちのFAXサーバはPDFを印刷できません」
- 「年配の部長が紙しか認めません」
- 「紙が出ない=仕事が終わってない」文化
印刷とは単なる物理出力ではない。“納品”であり、“達成”であり、“完了報告”なのだ。
🎁 まとめ:印刷トラブルは終わらない。だが、それでいい。
印刷とは、IT管理者の腕と経験が試される“最後の関門”。
RDSでもAVDでも、CitrixでもVDIでも、印刷の壁は残る。
だが、我々はもう怯えない。なぜなら“失敗から学んだログ”が、そこにあるから。
🧭 次回予告:失われたログオンスクリプトを求めて
ネットワークドライブが繋がらない?
スタートアップに謎の.vbs?
その黒魔術と混沌の時代を、次回「ログオンスクリプトの黄昏」にて。
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